テレビ見すぎ!
どうやってルールを守らせたら?
と悩んでいるママ必見のおこづかい制度をご紹介します。
マネするかどうか?
無理なく実践できる制度なのか?
各ご家庭でよく話し合い、楽しく取り組んでみてくださいね!
我が家のおこづかい
子の収入源は大きくわけて3つ
▪ 報酬
▪ おこづかい帳の記帳
▪ テレビ券
報酬
これは、多くのご家庭が取り組んでいらっしゃるかもしれませんね。
一定の作業に対してお金を得られる制度です。
我が家では猫を飼っています。
そして、今まで見向きもしなかった猫のトイレ掃除を、自ら「やる!」と言い出した今夏。
意欲は嬉しいのだけど継続しないのがネック。
そこで、1ヶ月決められた仕事を行えば報酬というかたちでお金を得られる制度を導入しました。(100円/月)
おこづかい帳の記帳
おこづかい帳をきちんと記帳することで得られる定額制のおこづかいです。
入出金を把握するだけでなく目標設定にも役立ちます。まだおこづかい帳をつけていないお子さんでも、いつかはさせたいと思っているパパママも多いと思います。
しかし、記帳は数の感覚がある程度身につき、文字を書くことに大変さを感じない程度になってからがよいでしょう。書くことがおぼつかない状態ではじめるのは、子どもにとってお勉強要素が強くなり長続きしないばかりか、お金の管理に対してネガティブな印象を抱いてしまうかもしれません。
記帳は月末締め
お財布に入っているお金と記帳内容が合っていれば、おこづかいがもらえる定額制(200円/月)
テレビ券
テレビを見る時間を自分で管理しながら、我慢したぶんだけおこづかいが得られる制度です。
【毎週月曜】
15枚のテレビ券を配布。1枚で15分見ることができます。
【使い方】
テレビが見たいときは、見る番組の時間を計算してテレビ券ポストに投函。
番組が終われば自分でテレビを消す。
【毎週日曜】
残っているテレビ券を精算。
1枚10円で計算し、おこづかいとして支給。
現在、小学1年生
1週間で15枚、1枚10円ですが
年少〜年長の頃は
1週間で20枚、1枚5円でした。
成長に応じてレートを変化させていけるのもGOOD!
もちろん、実践する本人とよく相談のうえで取り決めましょう。
また、モチベーションをあげるためにもテレビ券を自作するといいですよ。
↑これは白い紙に絵を書いてもらってスキャンし、名刺カードに印刷しました。
名刺作成ソフトには、いろいろテンプレートも入っているので、アレンジできるのも良いですね♪
テレビ券は何度も使用するため、ラミネート加工もおすすめです。
3年経過していますが、まだまだ使い続けられそうです!
メリット
▪ 我慢することを覚えられる
▪ 番組表を見て、◯枚使ってどれだけ見られるか計算するようになる
▪ 限られたテレビ券の中で、優先順位をつけられるようになる
▪ 時間の感覚が身につく
▪ 自己管理能力UP
デメリット
▪ ルールで縛りすぎているという一面
▪ 自由にテレビを見れていた環境に長くいた子には不向き
しかし、自由に見れていた子でも1枚のレートを高くするとか、その子にとって魅力のあるものになれば、きちんとルールを守って管理してくれるかもしれませんね。
ゲーム感覚
こどものテレビを見る時間について
「ルールを守ってテレビを見る」
「見たいものをよく選別させる」
といったことは、多くの親御さんが子どもに身につけてほしいと思っていることでしょう。
しかし、まだまだそういった力が未熟なのも幼児〜10歳くらいの子どもの特徴でもあり、かわいいとところです。
徐々に自制心が養われコントロールができるようになっていく時期だからこそ、練習をたくさんさせるという意味で、効果的だと考えています。
結局はにんじんをぶら下げる方法ではありますが、自分の見たい番組に優先順位をつけ我慢することで、手に入れられるものがあるということや我慢して貯めたお金はきちんと使いみちも考えようという気持ちも養われていきます。
おこづかい導入にあたって気をつけること
我が家のおこづかい制度は、3つの制度でお金を得る仕組みになっていますが、これらを一度に導入したわけではありません。
今できること以上のルールは作らない
テレビ券制度:年少〜
おこづかい帳制度:年長〜
報酬制度:小1〜
子どもの様子やできることをよく観察して追加してきたという具合です。
現在、小1の娘はこの制度で1ヶ月0円〜約900円程度を得られる仕組みになっていますが、実際は300円〜500円程度。
テレビ券は15枚中10枚程度使用していることが多いです。つまり、1週間のテレビの時間は150分。
しかも私は
「テレビ見過ぎ!」
「もうそろそろ消して!」
「いい加減にしなさーーーい!!」なんて言いません。
ママのストレス軽減にもなるプランではないでしょうか?
ただ、動物が大好きな子なので、Eテレの「ダーウィンが来た!」「なりきりむーにゃん」はテレビ券を使用せず見てもよいことにしています。
細かいルールの中にも、子どもが好きなことを応援したり、本人が楽しめる要素を必ず組み入れてあげましょう。それがなければ長続きはしません。
ご兄弟がいるご家庭でのおすすめ
小学生になると宿題もあって、そもそもテレビを見る時間が少なくなることもありますよね。それに比べ、比較的時間のある幼児さん。そのバランスをどうとるべきか?
それはレートを変えればいいのです。
下の子の1週間の枚数は多く、単価を低く
上の子の1週間の枚数を少なく、単価を上げる
こうすると、見られる時間は少ないけれども、下の子よりは1枚の値段も高く、自分のほうが優遇されている気分になるので「ずるい〜」なんていう不公平感も回避できるのではないでしょうか?
決めたルールは家族で徹底する
「今日はOK」
「パパがついガチャガチャさせちゃって」
「おじいちゃんおばあちゃんが甘くて、何でも買い与えてしまう」
いくらルールを決めても、気分次第であったり子どもにとって簡単に物が手に入る状況では全く意味がありません。一貫性をもって対応することが必要不可欠です。
幼い頃から、お金とは、自分が欲しいものを手に入れるためのツールであるという認識を育ていく必要があるのです。また、無限にあるものではなく、働いた対価であるということも少しずつ理解を深めていくべきですね。
よく耳にする悩みとして、子ども達が大好きなガチャガチャやUFOキャッチャー、ちょっとしたおもちゃを、すぐに買い与えてしまう大人が身近にいるという問題。
大人からすれば、大した金額ではないのでついついさせてしまいがちですが、子どもの金銭教育のためにも、そこは親自身、祖父母自身が律すべきところです。
義理の父母に対して言いにくいという気持ちもわかりますが、それであなたのお子さんの金銭感覚が身につかないと嘆くのは筋違い。
嫌われるのを恐れず、子どものためにちゃんと話し合いをもつことをおすすめします。
「かわいい孫に何かしてあげたい」という気持ち。
自己満足で終わってないか?子どもの将来を真剣に考えて与えているのか?ということに目を向けてもらいましょう。誕生日や進級のお祝いにまとめてもらうなど代替案もよいのではないでしょうか?
ズルする行為には毅然とした態度で
このおこづかいの仕組みを知って、こんな疑問を持っていませんか?
働いていたら無理じゃない?
私の見てないところでテレビ見放題じゃない?
実は、子の成長とともに隠れて見てないかな?と思ったこともあり、隠しレコーダーを仕込んだこともありました。
しかし、私が留守の間もルールを守って時間になればきちんとテレビを消していたのでホッと一安心。
「ルールを守って遊ぶから、みんな楽しい」と、日々遊んでいるボードゲームでの教えも一役かっているのかな?と思っています。
また、万が一ズルする行為を発見した場合には毅然とした態度を取ることも大切です。でないと、なし崩しになってしまいますものね。
ボイスレコーダーを仕込んだことを棚にあげて・・ですが、子どもに対して「信じているからね」 というメッセージは折りに触れ伝えています。
信頼されているという気持ちは自己肯定感を高め、それが自制心を育むことにもつながるからです。子どもにとって、「親から信頼されている」と感じることは嬉しいことであり、それに応えたいという気持ちをみんな本能的に持っています。
失敗が次へのステップと心得よう
子どもは「実験」と「失敗」を繰り返して、様々なことを学び取ります。これはお金に関しても同じ。失敗するものだと思って、おこづかいとして与えたものには口出しし過ぎないことも大切です。
以前、こんなことがありました。
旅先で見つけたどうしても欲しい「ぬいぐるみ」
お土産購入予算(旅行時に特別枠の金銭を授与する制度)をオーバーするお値段です。
まだまだ子どもですから当然、「欲しい〜欲しい〜」の駄々こねが始まります。お土産購入予算は特別枠と知っている娘は、値上げ交渉もしてきます。
でも、ダメなものはダメ!
そこで、こんな提案をしてみました。
「前借りする?」
つまり借金です。
お土産屋さんの前で繰りひろげられる、借金とは・・その返済方法の説明など。
まわりの人はさぞ
「なんだこの親子?」だったでしょう。
娘も前借り制度を理解して、交渉成立。
予算をプラスしました。
しかし、翌週から
その借金の辛さを知ることになるのです。
余ったテレビ券を精算してもマイナスが減るだけ。手元にお金は入りません。そんなことが何週も続いたとき、ポツリとつぶやいたのは「もう絶対、前借りしない」
・・・ですね。
でも、この一件で借金する大変さを知り、借金してでも欲しい物かどうかをしっかり考える力が少し身についたと感じた瞬間でした。
成長と共におこづかい制度も変化
現在はこの制度で運用できていますが、今後どうなっていくかは全くわかりません。
ときどき「うちの家はなぜ、テレビ券がないとテレビが見れないのか?」と文句を言っています。でも、不思議なことに、そういうもんだと諦めている節も見受けられます。
各家庭にはそれぞれの事情、それぞれのルールがあってあたりまえ。
「みんな違ってていいんだよ」という多様性を学ぶのにもよいでしょう。
多くのママ友から「そのおこづかい制度いいね!」と言っていただけるので、今回ご紹介しましたが、それぞれのおうちで子どもが楽しみながら取り組めるルールづくりを考えてみてくださいね!